初心者に個別株投資はどうか?
正直、初心者の方に個別株投資はあまりおすすめできません。自分も個別株、特に中小型株に投資していましたが、今後は徐々に処分してやめる方向で考えています。
自分が個別株をやめようと思った理由は
・ 財務分析のために手間と時間がかかる
・ パフォーマンスが安定しない
・ 銘柄によっては値動きが激しい
・ 特に中小型株については流動性が低い
などの理由があげられます。
一方で突如ものすごい勢いで値上がりする、など面白い部分もありますが全体的に見てギャンブル性が高いのではないかと感じます。
財務分析に手間と時間がかかる
基本的に個別株はその企業の業績に株価が左右されることから、財務分析は必須といえます。株価の上昇を期待するのなら業績が今後も伸びそうな銘柄を選ぶ必要があります。
当然今後業績が伸びるかどうかを検討するには過去の業績を確認することになると思います。過去の業績だけではなく、その企業の属する業界の動向や取扱い商品等の競争力等も考慮に入れる必要があるとおもいます。
また企業の財務健全性を検討するにはバランスシートを検討する必要もあるでしょう。
そう考えると分析に手間と時間がかかるだけでなく、簿記等の基本的な会計知識も必要になってくると思われます。
パフォーマンスが安定しない
この点が自分が個別株投資をやめようと思った一番の理由かもしれません。
特に自分が投資していた中小型株は当たれば大きく株価を伸ばす時期もありますが、業績が停滞してきたり安定してくると株価がほとんど上昇しなくなります。
調子のいい時期はインデックスを上回る利益を出せますが、停滞するとインデックスを下回るかマイナスとなってしまいます。
また、自分の感覚的に市場全体の方向性と関係ない動きをしているような気もします。
よく感じていたのが、日経平均株価が高騰しているのに自分の保有している銘柄はむしろマイナスになっている、とか世界的に株式下落圧力がある中で逆に株価が上がったり、みたいなこともありました。
値動きが激しい
特に中小型株では、感覚的に株価が業績に依存しているように感じます。ですので四半期ごとに決算発表が行われると大きく株価が動くことが多いです。また大企業では業績が大きく動くことはあまりないかもしれませんが、中小型株では業界環境の変化や有名企業との提携などのニュースが流れたりといったことで大きな買いや売りが入ったりすることで乱高下することも多いです。
これは次項目の流動性とも関係ある部分だと思います。
中小型株では流動性が低い
流動性が低いとは、日々取引されている株の数量が少ないということになります。
これの何が問題かというと、例えば自分がある企業の株を1,000株買いたいと思ったとしても、その日売りに出ている株が500株しかなければ500株しか買えません。売るときも逆で、1,000株売りたいと思っても、市場に500株しか買い需要がなければ売りたくてもすべて売ることができません。これは売るときにけっこうリスクが大きいのではないかなと思います。
また流動性が低いとまとまった買いや売りが入ったときに、突然株価が高騰したり暴落したりするというリスクもあります。
まとめ
自分が経験した中小型株で感じたことなので、大型株などには当てはまらない点もあるとは思います。ただ、おおむね似たような特徴はあるのかなと思っています。ですので、初心者だけでなく、ある程度経験のある投資家にとっても、堅実な投資手法は低コストインデックス投資なのかなというのが自分の結論です。
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